伝統占星術

エッセンシャル・ディグニティとアクシデンタル・ディグニティ

古い時代の占星術で用いられてきた「ディグニティ(品位)」というものがあります

「クリスチャン・アストロロジー」著者のウィリアム・リリーはディグニティに点数を付けてリーディングに用いたりしていたようです

 

ディグニティには二種類ある

エッセンシャル・ディグニティ

天体とサインの関係性

▷ドミサイル 本来の場所 

支配星にあるので天体にとっては「HOME」のような場所

古い時代には発見されていなかったトランスサタニアンも入れてみても良いと思います

「自分の家はやっぱ落ち着くわ〜 のびのび〜」

牡羊座:火星

牡牛座:金星

双子座:水星

蟹座:月

獅子座:太陽

乙女座:水星

天秤座:金星

蠍座:冥王星・火星

射手座:木星

山羊座:土星

水瓶座:天王星・土星

魚座:海王星・木星

 

▷エグザルテーション 高揚

ドミサイル(ルーラー)よりも点数は低いですが惑星がこのサインに入るとテンションが上がって質の良い仕事をする!ようなイメージです

「この場所、居心地がいいわ〜 テンション上がる〜 」

牡羊座:太陽

牡牛座:月

双子座:ドラゴンヘッド (ノースノード)

蟹座:木星

獅子座:冥王星

乙女座:水星

天秤座:土星

蠍座:天王星

射手座:ドラゴンテイル (サウスノード)

山羊座:火星

水瓶座:海王星

魚座:金星

 

ドラゴンヘッド・テイルは天体ではなく計算で出されたポイントのはず・・

はて? ノード軸に居心地の良さなどあるのかしらと疑問です

これを設定した方に質問したい気持ちでいっぱいですが

私はちょうど「ヘッド双子・テイル射手座」なので検証してみようと思います

縁を引き寄せる力が他のサインにある場合と何か違いがあるのか気になります

 

火星:山羊座のエグザルテーションは当てはまると思います

本田圭佑選手などもそうですが、火星(獲得しようとするパワー)と山羊座のビジネスに対する野心がマッチしたときのエネルギーの発揮の仕方は天体が高揚しているというのは納得がいきます

実際に火星山羊座の方で「目的」をみつけた方は優れた経営センスを発揮しているなと感じます

 

▷デトリメント 障害

オポジションにあるサインのルーラー

牡羊座:金星 ⇦天秤座の支配星

牡牛座:冥王星(火星)

双子座:木星

蟹座:土星

獅子座:天王星(土星)

乙女座:海王星(木星)

天秤座:火星

蠍座:金星

射手座:水星

山羊座:月

水瓶座:太陽

魚座:水星

180度向かいにある天体はそのサインと真逆の性質を持っているのでその天体らしさが発揮できない居心地の悪さというのはあると思います

それが良くないのか?と聞かれるとこちらもまた「使いよう」だと思います

例えば水星魚座なら「伝えたいことや理論を整理して順に追って言葉できちんと説明をするということ」に苦手意識があるかもしれません

その代わり、カードのメッセージをを読み解く能力、映像で語る能力(言葉で説明するよりも「いいから動画見て!」)詩的な表現 などそのサインが持つ得意分野が必ずあります

良い悪いというよりも「本質」ではない というだけだと思います

火星の場合は天体だけの意味としては行動力・意欲・欲しいものを勝ち取る・情熱・競い合って欲しいものを獲得するようなことを象徴していますが、天秤座に入るとデトリメントとなり天秤座の性質として競い合って欲しいものを勝ち取りに行く!という姿勢や怒りなど攻撃力はドミサイル(ルーラー)にある牡羊座に比べて弱くなります

自分の中にある「価値観」の問題で葛藤が生まれる場合もあるでしょう

牡羊座に天体がいくつかあって火星が天秤座であったりすると

「怒りをストレートに表現する」という気分にはならないかもしれません

人付き合いを円滑にし、うまく世渡りするにはこの火星は「ありがたい」と感じるかもしれません

使う人(出生図)の持ち主の力量によるのではないでしょうか

 

▷フォール 下降

こちらはエグザルテーションの真逆の意味となります

牡羊座:土星

牡牛座:天王星

双子座:ドラゴンテイル(サウスノード)

蟹座:火星

獅子座:冥王星

乙女座:金星

天秤座:太陽

蠍座:月

射手座:ドラゴンヘッド(ノースノード)

山羊座:木星・海王星

水瓶座:なし

魚座:水星

 

こちらはエグザルテーションと違って「う〜なんだかこの場所 居心地悪いなぁ〜」と天体が感じる場所とされています

こちらも本質が発揮されにくいだけでそれが良いのか、悪いのかというのは持ち主の価値観によるのではないでしょうか

 

その他(トリプリシティー、フェイス、ターム)

 

アクシデンタル・ディグニティ

天体とハウスの関係性

ホラリー占星術などでリーディングの精度を高めるために使用されてきた

▷ハウスに強弱があると考える

 

影響が強いとされるハウスやアングル 

・Asc付近にある天体 上昇星

・MCの一番近くにある天体 カルミネート天体

・1ハウスに在住する天体

こちらもかなり重要です

その人のキャラクターに大きく影響している部分だと感じます

・10ハウスに在住する天体

仕事や役割として考えるのなら10ハウス天体は強いのだと思います

 

アンギュラーハウス 1・4・7・10ハウス

アンギュラーハウスにある天体は他のハウスにある天体よりも強い影響を及ぼすと考えられたりもしています

 

こちらは確認するポイントがこれ以外にもたくさんあります

・恒星 

点数が高いのはレグルス(獅子座29度)、スピカ(天秤座23度)、

点数が引かれるのはアルゴル(牡牛座26度)

 

太陽の光が強すぎて天体の効力を発揮出来なくなるとされているもの

・コンバスト 太陽の左右8.5度以内にある天体

サインが違う場合はみなしません

 

・アンダー・ザ・サン・ビーム

太陽の左右8.6度-17度のエリアにサイン関係なく位置する天体 

 

・カジミ 太陽から0度17分以内にある天体

太陽の光に守られていて強い力を発揮すると言われている天体

「王に最も近い者」

 

 

色々とあるのですね 

「クリスチャン・アストロロジー」にディグニティを重視していたリリーの解説が載っています

 

 

 

これからは6ハウス現場でA.Iが活躍する前のページ

Ascを知ることで人生で関わるテーマや傾向がわかる次のページ

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